ギター好きが選ぶ 歴史上最も偉大なギタリスト
ギター好きが選ぶ「歴史上最も偉大なギタリスト」ランキング発表!
皆様、投票アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。
今回Facebookでは、なるべくジャンルが偏らないように、ハードロック系のグループ(1.7万人)、ジャズ系グループ(7千人)、ブルース系グループ(4千人)、クラシック系グループ(2千人)、洋楽グループ(9千人)、ギター系グループ他(1.3万人)+(1.2万人)+(4500人)+(2600人)+(1400人)+(1000人)+(980人)等など…それぞれアンケート募集し、更に当店SNS+当店の購入者様に一年間通してのアンケート結果をプラスさせていただきました。そういう意味では、あらゆる角度からオールジャンルの総合的なランキング結果になったかと思います。
音楽の価値観は人それぞれであることは大前提であり、順位をつけるのはナンセンスという意見もあります。しかし今回アメリカのローリングストーン誌が発表した「史上最も偉大なギタリスト」(2023年10月発表)には、あまりにも違和感を感じました。これは、今後ギター音楽を聴こうとしてる人やギターに興味を持ってる人にとっては、重要な道標になるかもしれないし、これらを真実として受け止めお手本にするかもしれないのに、果たしてこれで良いのだろうか?と。SNSでは「私がこれまで見た中で最悪のリスト」「クラプトンが35位?」「インギーがいない」「ゲイリームーアがいない」「アランホールズワースがいない」「人を怒らせるためだけにこれを作っているのですか?」「リストはまったくのゴミだ」などという厳しいコメントが寄せられました。おそらく?ですが、最近SNSで話題になったギタリストやYoutube等で注目を浴びたギタリストが中心(そうではないギタリストも入ってますが)のランキングであり、つまり若い世代による投票が中心なのかな?と想像します。まるでここ数年の話題性だけを反映したランキングに見えなくもないですよね。
それが決して悪いことではないし、もちろん年齢層が高ければ良いというものでもありませんが、ただ、ギター音楽史の全体像を把握した上で投票する方が、視野の広さも重みも違うし、よりランキングに説得力と信頼が持てると感じます。その点では、今回の投票者様の多くは、様々なジャンルのギターファンやギター音楽リスナー、知識豊富なギターオタクやギターマニア、プロアマ問わずギター奏者まで、かなりギター音楽にお詳しい方々が大多数を占める印象でした。
以下、100位圏外のギタリストとなります。
100位圏外でも十分にレジェンド級のギタリストがズラリと並んでますよね。歴史上最も偉大なギタリストとして投票されてるわけですから、ここに選ばれてる時点で、もはや歴史的偉大なギタリストだと断言して良いかと思います。もしも投票時期が数年〜数ヵ月いや数日違っていても、順位は大きく変わっていた可能性もありますから、そういう意味でも、ここに選出された全ギタリストに改めて敬意を表します。
得票率 0.16%
Ace Frehley、Billy Gibbons、Brad Gillis、Chris Impellitteri、Eddie Hazel、Egberto Gismonti、Eric Johnson、George Lynch、Jerry Garcia、John Mayer、John Petrucci、Kurt Cobain、Mike Bloomfield、Mike Oldfield、Nile Rodgers、Peter Green、Paul Kossoff、Quique Sinesi、Steve Hillage、Steve Stevens、Tony Iommi、寺内タケシ
得票率 0.12%
Adrian Vandenberg(Whitesnake)、Albert Collins、Albert King、Andrew Latimer(Camel)、Alex Lifeson(Rush)、Barney Kessel、Bill Frisell、Dimebag Darrell(Pantera)、Fernando Sor(Classic)、Fred Frith、Gabor Szabo、Hiram Bullock、Jay Graydon、Johnny Marr、Joe Satriani、Jorma Kaukonen(Hot Tuna)、Leslie West、Lowell George、Manuel Barrueco(Classic)、Mark Knopfler、Neal Schon、Paul McCartney、Scott Henderson、Steve Jones、Steve Morse、Tony Rice、足立祐二、稲垣稔、大谷令文、坂崎幸之助、ジェイル大橋、鈴木茂、中川イサト、野呂一生、松原正樹、MIYABI、渡辺範彦、和田アキラ
得票率 0.08%
Adam Dutkiewicz(Killswitch Engage)、Al McKay、Brian Head Welch(Korn)、Buddy Guy、Cory Wong、Danny Cedrone(Comets)、Dave Meniketti(Y&T)、David Lindley、Ida Presti(Classic)、Hank Marvin、Jack White、Jason Becker、Jeff Skunk Baxter、Jeff Parker、Joe Walsh、Joel Hoekstra(Whitesnake)、John Lee Hooker、Jose Luis Gonzales(Classic)、Julian Lage、Kevin Shields(My Bloody Valentine)、Kurt Rosenwinkel、Lee Ritenour、Lightnin' Hopkins、Link Wray、Marc Ribot、Mark Speer(Khruangbin)、Manuel Gottsching、Martin Taylor、Marty Gross、Michael Amott(Archenemy)、Mike Stern、Mick Mars(Motley Crue)、Nick Drake、Phil Upchurch、Richie Kotzen、Richie Sambora、Robbin Crosby(Ratt)、Son House、Ted Greene、Terje Rypdal、Tim Henson(Polyphia)、Thomas Raggi(Maneskin)、Tom Scholz、Tosin Abasi、Vivian Campbell、Ulf Hoffmann(Accept)、吾妻光良、石川鷹彦、石田長生、石原愼一郎、内田勘太郎、大村憲司、川崎燎、古賀政男、SUGIZO、高見沢俊彦、中牟礼貞則、PATA、HIDE、吉川忠英
※得票数が1票のみのギタリストは数が多すぎるため、今回は掲載を控えさせていただきます。ご了承ください。
※100位圏内において得票数が同じだった場合は、故人含め年功序列の優先順位とさせて頂きましたので予めご了承ください。
100 Freddie King 0.16%(得票率※以下同)
既に100位からレジェンド中のレジェンドの登場です。BBキング、アルバートキングと並ぶブルース3大キングの一人、フレディキング。インストゥルメンタルのヒットもあり、歌よりもギターへの拘りも強く、後世の白人ギタリストからの評価も高い。
おすすめ曲:Going Down
99 Doc Watson 0.16%
盲目のギタリスト兼フォークシンガー、ドクワトソン。フラットピッキングギターの第一人者にしてブルーグラス三大ギタリストの一人。ドクワトソンが、このランキングに登場するのは、ちょっと意外な気もしますが、でも、それだけ日本において、かつてのフォークブームやカントリーが如何に人気があったか、ということの証明でしょうか。
おすすめ曲:Black Mountain Rag
98 Elmore James 0.16%
3連符でたたみかける強烈なボトルネックギターは一度聴いたら耳から離れない、キングオブスライドギター、エルモアジェイムス。ライクーダーからデュアンオールマン、デレクトラックスまで、後のスライドギターの名手たちにも多大な影響を与えた。
おすすめ曲:Dust My Bloom
97 Sabicas 0.16%
少年時代のパコデルシアが憧れたフラメンコギター界、空前絶後の技巧派ギタリスト、サビーカス。20世紀、カルロスモントーヤとともにフラメンコギターを世界に知らしめた巨匠の一人。かつてチェットアトキンスは「最高のテクニックはフラメンコ奏者のサビーカスだ」と絶賛した。
おすすめ曲:Bulerias
96 Derek Trucks 0.2%
現代最高峰のスライドギターの名手、デレクトラックス。ジョンメイヤー、ジョンフルシアンテと共に「現代の世界3大ギタリスト」と呼ばれる。現代のギター界の中でも圧倒的な存在感を放つ別格の存在。
おすすめ曲:Midnight in Harlem
95 Joe Perry 0.2%
アメリカで最も売れたハードロックバンド、エアロスミスのギタリスト、ジョーペリー。スティーヴンタイラーとジョーペリーのコンビは、ジャガー&リチャーズに匹敵するカッコ良いロックスター像の象徴的コンビ。名曲「Walk This Way」や「Draw The Line」を筆頭に、エアロの曲は名ギターリフの宝庫だ。
おすすめ曲:Walk This Way
94 Steve Hackett 0.2%
あのエディヴァンヘイレンよりも早くからタッピング奏法を取り入れていた元ジェネシスのギタリスト、スティーヴハケット。元イエスのスティーヴハウと組んだバンド、GTRでも活躍した。
おすすめ曲:Firth Of Fifth
93 Richard Thompson 0.2%
ブリティッシュトラッドとロックを融合した革新者、リチャードトンプソン。トリッキーなベンドやピッキングハーモニクス、変則チューニングを駆使し、新たなアコースティックギタースタイルの世界を切り拓いた。フェアポートコンヴェンションやリチャード&リンダトンプソン、そしてソロとしても活躍したギタリスト兼シンガーソングライター。
おすすめ曲:Vincent Black Lightning
92 Carlos Santana 0.2%
「泣きのギター」でお馴染み、ラテン、ロック、ジャズをフュージョンし、独自の音楽スタイルを確立したギタリスト兼コンポーザー、カルロスサンタナ。1969年ウッドストックでの伝説的パフォーマンスをはじめ、全米No1の「天の守護神」、グラミー史上最多9部門獲得の「Supernatural」は全世界で3000万枚以上売り上げた。グラミー賞は過去10度の受賞歴を誇る、名実ともに世界トップギタリストの一人。2023年には自身のドキュメンタリー映画も公開された。
おすすめ曲:Black Magic Woman
91 Joao Gilberto 0.2%
ボサノバの創始者でありバチーダ奏法の生みの親、ジョアンジルベルト。現在でも全世界のギタリストたちは、ボサノバを弾く時には必ずジョアンのバチーダ奏法を模範にしてるのだから、その偉大さは言わずもがな。
おすすめ曲:Aguas de Marco
90 Derek Bailey 0.2%
ノンイディオマティックという概念(既存の音楽語法に依らない即興演奏)を提示した伝説のギターインプロヴァイザー、デレクベイリー。ジムオルークから大友良英、高柳昌行、マークリボー、キングクリムゾンまで、多くの「癖のある」ミュージシャンたちに影響を与えた即興演奏の巨匠。
おすすめ曲:Third Stream Boogaloo
89 Johnny Smith 0.2%
かつてハーモニーの魔術師とも言われ、ベンチャーズでお馴染み「Walk, Don't Run」の作者としても知られるギタリスト、ジョニースミス。実はあのタルファーロウの師匠であり、同時代のバーニーケッセルやウェスモンゴメリーが一目置く存在であり、1950年代最高の超絶技巧で実力者だったことは意外と知られていない。
おすすめ曲:Love for Sale
88 John Frusciante 0.24%
ファンクやラップ、メタルなどを融合したミクスチャーロックの先駆的バンド、レッドホットチリペッパーズのギタリスト、ジョンフルシャンテ。文字通りミクスチャーロックの基盤とも言えるギタースタイルを作り上げ、後世に多大な影響を与えた。ジョンメイヤーやデレクトラックスと共に「現代の世界3大ギタリスト」の一人。
おすすめ曲:Give It Away
87 Char 0.24%
日本ロック界を代表するギタリスト、Char。ソロ活動はもちろん、ジョニー吉長とルイズルイス加部による日本最強トリオJohnny, Louis & Char(PINK CLOUD)、石田長生とのアコースティックギターユニットBAHO、そして数々の名ギタリストとのセッション、渡辺香津美、高中正義、布袋寅泰、鮎川誠、鈴木茂、仲井戸麗市、かまやつひろし、坂崎幸之助、山岸潤史、森園勝敏、春畑道哉、佐橋佳幸、土屋公平、野村義男、ROLLY、押尾コータロー、山岸竜之介、スティーヴルカサー、リッチーコッツェン、マーティフリードマン、スティービーサラス等など…手に汗を握るその全てのギターバトル共演は、全ギターファン必聴&必見。
おすすめ曲:Smoky
86 Tommy Emmanuel 0.24%
アコギの神様と称されるアコースティックギター界の頂点に君臨する名手、トミーエマニュエル。ベースライン、コード、メロディー、一人何役もこなし、驚異的な人工ハーモニクスやパーカッシブ奏法、そして圧倒的な速弾きソロなどを駆使し、疾走感溢れる楽曲から極上バラードまで聴かせる。更にユーモアセンスやエンターテイメント性も兼ね備えてるのだから、もう手が付けられない究極の存在。
おすすめ曲:Somewhere Over The Rainbow
85 Angus Young 0.24%
全アルバムの総売り上げが2億4000万枚以上を誇るロックバンドAC/DCのギタリスト、アンガスヤング。ベレー帽と半ズボンスーツにランドセルというスクールボーイスタイルがトレードマーク。アカデミックでテクニカル重視の今の音楽シーンに、ロックとは何かを教えてくれる貴重な存在。
おすすめ曲:Back In Black
84 Uli Jon Roth 0.24%
マイケルシェンカーの後任としてスコーピオンズに加入。自ら考案したスカイギターを操り、「仙人」と称されるシンフォニックメタルのレジェンド、ウリジョンロート。あのイングヴェイマルムスティーンに多大な影響を与えたことでも知られる。
おすすめ曲:We'll Burn The Sky
83 Paul Simon 0.24%
サイモン&ガーファンクルとして一世を風靡したシンガーソングライター兼ギタリスト、ポールサイモン。ギタリストとしては過小評価という声が多い。S&G時代に数々の名曲が生まれ愛され続けたのも、やはりポールサイモンの弾くハーモニー豊かなギターアレンジあってのこと。アコギ小僧にとっての登竜門的お手本のようなギタリスト。
おすすめ曲:Anji
82 John Lennon 0.24%
ジョンレノンよりもアイディア豊富なギタリストやテクニシャンはいくらでもいます。しかしそれだけビートルズというグループが偉大すぎるから、そのグループでギターを担当していたから、そしてジョンレノンという音楽家が偉大すぎるから。だからファン人口の総数から考えれば、ここに選ばれて当然なのかもしれません。
おすすめ曲:The End
81 Muddy Waters 0.24%
シカゴブルースの父こと伝説のブルースマン、マディウォーターズ 。ジョンレノンとポールマッカートニーは「アメリカで一番見たいものはマディウォーターズだ」と答え、チャックベリーは人生を変えるようなアドバイスをもらい、そしてローリングストーンズやエリッククラプトンに至るまで、ロック界に与えた影響力という意味では、マディウォーターズの右に出るものはいないだろう。
おすすめ曲:(I'm Your) Hoochie Coochie Man
80 T-Bone Walker 0.24%
モダンブルースギターの父、Tボーンウォーカー。ブルース最初期にエレキギターを持ち込み、モダンブルースギターの基礎を生み出したパイオニア的存在。B.B.キング、チャックベリー、ケニーバレル、エリッククラプトン等など...彼から影響を受けたギタリストは数知れず。ジャズ界の伝説チャーリークリスチャンとは友人関係にあった。
おすすめ曲:Call It Stormy Monday
79 Paul Gilbert 0.28%
「光速ギタリスト」の異名をとる、MR. BIGのギタリスト、ポールギルバート。シュラプネルレコーズを主宰するマイクヴァーニーに見出され、ネオクラシカルシーンで一躍注目され、その後、MR. BIGで全米No1の大ヒットで世界にその名を知らしめた人気ギターヒーローの一人。
おすすめ曲:Daddy, Brother, Lover, Little Boy
78 高中正義 0.28%
日本フュージョン界のスーパースター、高中正義。当時、出すシングル出すアルバムは必ずオリコンチャートのTOP10にランクインし、ゴールデンの歌番組にインストギター奏者が新曲を出す度に登場するなんて、今じゃ考えられないこと。そんなギタリストは後にも先にも高中さんくらいでしょう。
おすすめ曲:Blue Lagoon
77 Robben Ford 0.28%
ジャズとブルースを股にかけて活躍する人気ギタリスト兼シンガー、ロベンフォード。ソロデビューは花の1976年組。フォード兄弟で結成したThe Charles Ford BandやフュージョングループYellowjackets、一流ジャズメンの登竜門マイルスバンドへの参加、ヴィニーカリウタ等とのJing Chi、ラリーカールトンとの共演、リッキーリージョーンズのPOP POP参加などなど、様々なアーティストの名盤の数々に参加してきた百戦錬磨の超一流セッションマンでもある。
おすすめ曲:Revelation
76 John Abercrombie 0.28%
世界最高の現代ジャズレーベルECM三大ギタリストの一人、ジョンアバークロンビー。1974年ヤンハマーとジャックディジョネットによるトリオ編成での初リーダー作「Timeless」は、同じくヤンハマーが参加したビリーコブハムの「Spectrum」に匹敵するほどの歴史的ジャズロック名盤であることは、意外と知られていない。
おすすめ曲:Lungs
75 Johnny Winter 0.28%
CBSと100万ドルという当時としては破格の契約金でサインを交わしたことから「100万ドルのブルースギタリスト」と呼ばれた、ジョニーウィンター。かつてマディウォーターズが「義理の息子」と可愛がった白人最高峰のブルースギタリスト。
おすすめ曲:Rock And Roll, Hoochie Koo
74 Roy Buchanan 0.28%
実力の割りには過小評価という意味で、かつては「世界で最高の無名なギタリスト」という代名詞も付けられた伝説のギタリスト、ロイブキャナン。かつて、ローリングストーンズ加入へのオファーを断り、ジェフベックは名曲「悲しみの恋人達」を彼に捧げ、エリッククラプトンも絶賛した真のミュージシャンズミュージシャンの一人。
おすすめ曲:The Messiah Will Come Again
73 Eric Gale 0.28%
マイケルジャクソン、アレサフランクリン、ビリージョエル、ダイアナロス、ロバータフラック、ニーナシモン、クインシージョーンズ、渡辺貞夫、スタッフ等など…数々の名盤に参加してきた百戦錬磨の超一流セッションマンであり、アメリカでは神扱いされる、黒人ジャズギター四天王の一人、エリックゲイル。
おすすめ曲:Morning Glory
72 Tal Farlow 0.28%
1923年生まれのモダンジャズ時代最高峰の白人ギタリストの一人、タルファーロウ。大きな手でギターフレットを縦横無尽に動き回る様から「オクトパス・ハンド」と呼ばれた、元祖速弾きギタリスト。
おすすめ曲:Isn't It Romantic
71 Nuno Bettencourt 0.32%
あのプリンスをして「世界トップ3のギタリスト」と言わしめた。アメリカを代表するロックバンド、エクストリームの人気ギタリスト、ヌーノベッテンコート。ファンキーかつトリッキーなギターテクニックは、それまでの8ビート主流の古典ギタリストたちとは一線を画す、頭一つ抜きん出た別格の存在。
おすすめ曲:Rest In Peace
70 布袋寅泰 0.32%
今や世界のHOTEI、日本が世界に誇る、元BOØWY、COMPLEXの人気ギタリスト、布袋寅泰。直球ロックンロールギターは彼の真骨頂の一つだが、それと同時に、豪快なアーム奏法からエキセントリックなエフェクト処理、そして真っ黒でファンキーなカッティングギターまで、とにかくギタースタイルの幅広さも去る事ながら、音楽性と作編曲の幅広さに、改めて驚かされる存在。
おすすめ曲:Stereocaster
69 Pete Townshend 0.32%
イギリスを代表するロックバンド、ザ・フーのギタリスト、ピートタウンゼント。右手をブンブンと振り回して弾く「風車奏法」、そしてギターを破壊するパフォーマンスはジミヘンにも影響を与えた。若者たちの怒りや反骨精神をストレートに取り入れたパンクの先駆け的存在。
おすすめ曲:My Generation
68 Larry Coryell 0.32%
ジャズ界の特攻隊長ことラリーコリエル。ジャズは、ジャンルを超えた異種格闘技セッションを繰り返したことでアップデイトされてきた。1968年ジミヘンと最初にセッションをしたのも、このラリーコリエルだった。あのマイルスよりもマクラフリンよりも、常に一歩先を行っていたのが、紛れもなくこのラリーコリエルだった。
おすすめ曲:Cover Girl
67 Nokie Edwards (The Ventures) 0.32%
「1億総エレキ化」という言葉まで生まれ、昭和の日本にエレキブームを巻き起こしたテケテケ旋風の火付け役、ベンチャーズの2代目リードギタリスト、ノーキーエドワーズ。日本のギター音楽界に与えた影響は計り知れないものがある。※今回ノーキーエドワーズ票とは別に、ベンチャーズ名義での投票もありましたので、独断と偏見で2つを併せた合計得票数とさせていただきました。
おすすめ曲:Pipeline
66 John Williams 0.37%
現代クラシックギター界の帝王、キングオブギターことジョンウィリアムス(スターウォーズの作曲家とは同名異人)。巨匠セゴビアの愛弟子。同時代のライバル的存在ジュリアンブリームとの夢の共演は20世紀を代表するギターデュオと評された。
おすすめ曲:Cavatina
65 Brian Setzer 0.41%
ストレイキャッツのボーカル兼ギタリストとして、ネオロカビリー界の王者として君臨するブライアンセッツァー。ソロになってからは、大編成オーケストラを率いて、ロカビリーとビッグバンドスウィングを融合させ、新境地を切り拓いた。あのジェフベックも、ストレイキャッツの初期ライブからラストのライブまで足を運ぶほどのファンだったという。
おすすめ曲:Mystery Train
64 Ralph Towner 0.41%
クラシックギターを使用するジャズギタリストの最高峰、ラルフタウナー。ビルエバンス研究家としても知られる通り、斬新なハーモニーを駆使し、新たなジャズクラシックギタースタイルを確立したECMレーベルを代表する名手。ジャズのみならず、今やクラシックギター奏者も彼の楽曲をレパートリーにするようになった。
おすすめ曲:Green And Golden (Ana)
63 Jake E. Lee 0.45%
急逝したランディローズの後任としてオジーオズボーンのバンドに加入し、期待を裏切らないプレイで、日本でも高い人気を誇ったギターヒーローの一人、ジェイクEリー。ジェイクフェイクと言われたトリッキーかつ華麗なプレイで人気を博した。
おすすめ曲:Secret Loser
62 Tommy Bolin 0.45%
やはりトミーボーリンといえば、重量級ジャズドラマー、ビリーコブハムのアルバム「Spectrum」での演奏が、世界中のギター小僧を驚かせ、あのジェフベックにも多大な影響を与えたことが、彼最大の評価に繋がってるのではないだろうか。
おすすめ曲:Quadrant 4
61 Terry Kath 0.45%
31歳という若さで拳銃事故で急逝したギタリスト、テリーキャス。アメリカのロックバンド、シカゴの創立メンバー。分厚いブラスセクションにも負けないくらい縦横無尽に絡むドラマティックなギターが印象的だった。
おすすめ曲:25 or 6 to 4
60 Robbie Robertson 0.45%
惜しくも2023年に他界したカナダ出身のギタリスト兼シンガーソングライター、ロビーロバートソン。ザ・バンドのフロントマンとして、ボブディランのサポートや数々の映画音楽等を手がけ、こよなくルーツミュージックを愛した男。
おすすめ曲:The Weight
59 Al Di Meola 0.49%
弱冠20歳でチックコリア率いる超絶集団リターントゥフォーエヴァーに参加。1976年にソロデビューを果たし、超絶速弾きソロで、世界に衝撃を与えたアルディメオラ。1981年にパコデルシアとジョンマクラフリンという超絶技巧のギタリスト3人によるスーパーギタートリオで、世界のギター小僧たちを虜にし、一大センセーションを巻き起こした。
おすすめ曲:Mediterranean Sundance ~ Rio Ancho
58 Francisco Tarrega 0.49%
現代のギター奏法の基礎を築いた近代ギターの父、フランシスコタレガ。「アルハンブラの思い出」の作曲者としても有名。それまでの古い演奏法を改め、ギターのあらゆる可能性を極限まで追求し、ギター音楽を揺るぎない地位まで築き上げた19世紀最大の功労者の一人。
おすすめ曲:Memories of Alhambra
57 Steve Lukather 0.53%
マイケルジャクソンからアースウィンド&ファイアーなど、ロックやポップス、AORやジャズ/フュージョンまで、誰もが知る数々の名曲名盤に参加してきた超一流セッションマンにして、TOTOのギタリスト、ステーヴルカサー。80年代ロックギターの基盤を作り上げた最大の功労者の一人。
おすすめ曲:Back On the Road (Earth, Wind & Fire)
56 山本恭司 0.53%
海外でも活躍した日本のハードロック/ヘヴィメタルの先駆的バンドBOWWOW(VOWWOW)のレジェンドギタリスト、山本恭司。ギタリストのCharとは同い年で、しかもBOWWOWのデビューとCharのソロデビューも同年の1976年という2人は、間違いなく日本ロック界の土台を作り牽引してきた日本の宝。
おすすめ曲:Don't Tell Me Lies
55 Michael Hedges 0.53%
交通事故によって43歳という若さで急逝した伝説のギタリスト、マイケルヘッジス。タッピングやスラップ奏法、ハンマリングやプリングの多様、そしてボディを叩くパーカッシブ奏法など、独創的なスタイルを生み出した唯一無二のアコースティックギター奏者。押尾コータロー辺りのアコギ系ソロギターの分野、MIYAVI辺りのスラップ系スタイル、そしてPolyphiaやichika辺りのタッピング系スタイル、その全ての元祖的存在と言っても過言ではない。
おすすめ曲:Aerial Boundaries
54 Larry Carlton 0.53%
アメリカを代表する現代ジャズギターの最高峰。かつてリーリトナーと並ぶフュージョンスターの一人、ラリーカールトン。代表的名曲である「Room 335」は、当時ギター小僧がコピーしまくったカールトンの定番曲の一つ。
おすすめ曲:Room 335
53 Brian May 0.53%
イギリスの人気ロックバンド、クイーンのギタリスト、ブライアンメイ。あくまで作曲やアレンジの一部であるかのようなキャッチーでメロディアスなギターソロが特徴的。同時代のハードロック系ギタリストにはいないタイプの唯一無二の個性派。
おすすめ曲:Bohemian Rhapsody
52 Jan Akkerman 0.53%
伝説のプログレッシブロックバンド「フォーカス」で活躍した超絶速弾きギタリスト、ヤンアッカーマン。ロックのみならず、ジャズ、フュージョン、ブルース、クラシックなど様々な音楽要素を採り入れたクロスオーバーサウンドで、全世界のギター小僧たちを魅了した。当時の各音楽誌のギタリスト人気投票ではエリッククラプトンやリッチーブラックモアらと並び、常に上位にランクされる存在だった。
おすすめ曲:Hocus Pocus
51 Cornell Dupree 0.53%
アレサフランクリン、ダニーハサウェイ、アーチーシェップ、ジョーコッカー、スタッフ等など…数々の名盤に参加してきた百戦錬磨の超一流セッションマンであり、黒人ジャズギター四天王の一人、コーネルデュプリー。キングカーティスのバンドでは、ソロデビュー前のジミヘンと共に活動した。
おすすめ曲:Teasin'
50 John Scofield 0.57%
パットメセニーやビルフリゼールと並び、現代ジャズギター界の中心人物、ジョンスコフィールド。ソロデビューは1978年。同業者ギタリストから絶大な支持を得る玄人好みのミュージシャンズミュージシャンの筆頭格。
おすすめ曲:Protocol
49 Clarence White 0.57%
ブルーグラス史上最大のギターヒーローにして百戦錬磨の超一流セッションマン、クラレンスホワイト。かつてブルーグラス音楽において、伴奏楽器だったアコースティックギターをリード楽器として芸術の域まで高めた最大の功労者の一人。
おすすめ曲:Nine Pound Hammer (Kentucky Colonels)
48 George Harrison 0.57%
インド音楽にも精通し、ビートルズでは主にリードギターを担当したジョージハリスン。微妙に上がりきらないチョーキングの「あの音色」といえば誰もが耳に残っているだろう。チェットアトキンスやカールパーキンスなどのロカビリーやカントリー系ギタリストから影響を受けている。
おすすめ曲:Something
47 Baden Powell 0.57%
ブラジル史上最高のギタリスト。バーデンパウエルといえば軽快なボサノバ名曲「イパネマの娘」(インスト版)のようなイメージが強いが、実は、彼の本当の凄さはソロギターによるバラードにある。特に、絶妙な"間とスピード感"による強弱は、他のどのギタリストにも到達出来ない圧倒的な凄みを感じさせる。月並みな言い方だが、まさに「歌うようにギターを弾く」とは、この男のためにある言葉だ。
おすすめ曲:Valsa De Euridice
46 Julian Bream 0.57%
イギリス出身の20世紀を代表するクラシックギタリスト、ジュリアンブリーム。ルネサンス以前の音楽の演奏におけるパイオニア的存在。同時代のライバル的存在ジョンウィリアムスとの夢の共演は20世紀を代表するギターデュオと評された。
おすすめ曲:Concierto de Aranjuez (Joaquin Rodrigo)
45 Narciso Yepes 0.57%
イエペスの名を決定的なものにしたのは、映画「禁じられた遊び」の主題曲での名演。これがその後、多くの日本人クラギ初心者やアコギ初心者が、まず最初に挑戦する曲の大定番となったのは御承知の通り。
おすすめ曲:Romance de Amor
44 Ry Cooder 0.61%
映画「パリテキサス」や「ブエナビスタソシアルクラブ」のサントラ等を手掛けたアメリカーナのレジェンドにしてスライドギターの名手、ライクーダー。民族音楽研究家としても知られる通り、世界のルーツミュージックに造詣が深く、ブルースやカントリー、ジャズ、ハワイアン、テックスメックスなども取り入れた独自のスタイルで長きに渡り活躍。
おすすめ曲:At The Dark End Of The Street
43 Chet Atkins 0.61%
ギターをポピュラー楽器として世界に広めた第一人者であり、死ぬまでギターを追求し続けたギターの神様、チェットアトキンス。カントリーのみならず、ポップスやロック、ジャズなどのスタンダードをギャロッピング奏法を用いて確立した最大の功労者。ジョージハリスン、スティーヴハウ、アールクルー、トミーエマニュエル等、後世のギタリストたちに多大な影響を与えた。
おすすめ曲:Mr. Sandman
42 Keith Richards 0.65%
言わずと知れたローリングストーンズのギタリスト、キースリチャーズ。決してテクニシャンではないし、彼よりも技術的に優れたギタリストは世の中に五万といる。しかしキースにしか出せないワンアンドオンリーな音がある。誰が弾いてるのか聴いて直ぐに分かるくらい、史上最高の「味」のあるギタリストの最右翼。
おすすめ曲:Honky Tonk Women
41 Frank Zappa 0.65%
「奇人」「難解」「変態」「異端」など様々な言葉で語られてきた、超絶技巧集団を率いるバンドマスターであり、シンガーであり作編曲家であり、偉大なギタリストでもあるフランクザッパ。ロック、ジャズ、R&B、サイケ、前衛、オーケストラまで、あらゆる音楽要素を取り入れつつも、決して時代に媚びず、自身の音楽に拘り続けた。偏屈なのか、ユーモアなのか、ジョークなのか、知的なのか、悪ふざけなのか、天才なのか...今だ正体不明のカメレオンのような存在。
おすすめ曲:Black Napkins
40 高崎晃 0.7%
日本人の第3位はこの人!ジャパメタ界のレジェンド、タッカンこと高崎晃。デビューアルバムはアメリカでもヒットし、今だ海外ファンも多い日本が世界に誇るへヴィメタルバンド、ラウドネスの超絶ギタリスト。80年代に日本で起きたヘビメタブームの立役者の一人。
おすすめ曲:In The Mirror
39 Prince 0.7%
コンポーザーとして、シンガーとして、マルチプレイヤーとして、エンターテイナーとして…オールラウンドに秀でた才能を持ち合わせていることは今さら語るまでもないが、かつて「ローリングストーン誌」が選ぶ歴史上最も過小評価されているギタリストの一位に選ばれたプリンス。でも、しっかりとギターを知ってる人が選べば、ちゃんと正当に評価されることが、今回のこの投票順位で証明されましたよね?
おすすめ曲:The Morning Papers
38 Stevie Ray Vaughan 0.7%
ブルース界の歴史を変えた衝撃的ギタリスト、スティーヴィーレイヴォーン。ヘリコプターの墜落事故により35歳という若さで早逝した20世紀最強の白人ブルースギタリストの一人。
おすすめ曲:Scuttle Buttin
37 Chuck Berry 0.7%
ロックンロール創始者の1人、チャックベリー。彼がいなかったらその後のビートルズも、ロックの世界も存在しなかったかもしれない。映画「バックトゥザフューチャー」でマーティの演奏する「ジョニーBグッド」のワンシーンは、タイムパラドックスを絡めたジョークで話題となった。
おすすめ曲:Johnny B. Goode
36 渡辺香津美 0.74%
日本人の第2位はこの人!かつて超一流ジャズメンの登竜門であるマイルスのバンドへ誘われた日本が世界に誇るジャズギタリスト、渡辺香津美。自国のアイデンティティと時代性を音楽に反映してきた、その前進する姿勢は、全ての日本人ギタリストが見習ってほしい存在。
おすすめ曲:Unicorn
35 Kenny Burrell 0.74%
ウェスモンゴメリー、グラントグリーンと並ぶモダンジャズ時代の黒人三大ギタリストの一人、ケニーバレル。若き日のアンディウォーホルが、ケニーバレルのファンだったことから初期ブルーノート時代のジャケットデザインを手がけている。
おすすめ曲:Better Get Your Thing Together
34 Les Paul 0.74%
ジェフベックが最も影響を受けたと言われる、お馴染みギブソン社製レスポールモデルの生みの親、その名もレスポール。彼は偉大なギタリストであると同時に偉大な発明家でもある。今や当たり前となった、いわゆる多重録音の技術「マルチトラックレコーディング」や、テープエコー(ディレイ)の開発、つまりヒップホップのサンプリングもSNS時代に再流行したルーパー演奏も、ある意味、レスのお陰とも言える。1940年代メリーフォード(元奥さん)とのデュエットでの多重録音技術や倍速再生のユニークなアイディアは、今の耳で聴いても驚かされる。
おすすめ曲:How High The Moon
33 山下和仁 0.78%
日本人の第1位はこの人!かつてセゴビアに天才少年と言わしめた日本が世界に誇るクラシックギタリスト、山下和仁。自らギター版に編曲をしたムソルグスキーの「展覧会の絵」では、世界中のギターファンを驚かせ、センセーションを巻き起こした。
おすすめ曲:展覧会の絵
32 John Sykes 0.78%
シンリジーやホワイトスネイクと渡り歩いたブルーマーダーのリードギタリスト兼リードボーカリスト兼コンポーザーという多彩な才能の持ち主、ジョンサイクス。「今の音楽ビジネスが好きではない」という発言やデヴィッドカヴァデールとの確執など、その不器用な生き方から、悲運のギターヒーローと呼ばれた。
いやはや、正直ジョンサイクスがこんなに絶大な支持を得ているとは驚き...と言ったら怒られるでしょうか。でもこれだけ多くのギター好きに選ばれてるのだから、これは更に再評価せなあかん、ですね。
おすすめ曲:Please Don't Leave Me
31 David T. Walker 0.78%
スティービーワンダー 、マーヴィンゲイ、ジャクソン5、マリーナショウ、クインシージョーンズ等など…数々の名盤に参加してきた百戦錬磨の超一流セッションマンであり、黒人ジャズギター四天王の一人、デヴィッドTウォーカー。彼のギタープレイは、無意識のうちに誰もが一度は耳にしたことがあるかもしれない。日本でも絶大な人気を誇るギターの神様。
おすすめ曲:What's Goin' On
30 Grant Green 0.78%
ウェスモンゴメリー、ケニーバレルと並び、モダンジャズ時代の黒人三大ギタリストの一人、グラントグリーン。名門ブルーノートの看板ギタリストであり、特に後期作品は、レアグルーヴ・ムーヴメントによってDJやヒップホップ世代から再評価された。
おすすめ曲:Sookie Sookie
29 Robert Johnson 0.78%
エリッククラプトンがリスペクトしていることでも有名な伝説のブルースマン、ロバートジョンソン。十字路で悪魔に魂を売り渡して、それと引き換えにテクニックを身につけた、というクロスロード伝説はあまりにも有名。
おすすめ曲:Cross Road Blues
28 Steve Howe 0.82%
プログレ四天王と呼ばれたイエスのギタリスト、スティーヴハウ。クラシック、ジャズ、トラッド、ロック、カントリー、そしてスパニッシュまで、多彩なテクニックと幅広い知識を併せ持ち、構築的なアンサンブルでシンフォニックな大曲を生み出した。
おすすめ曲:Heart of the Sunrise
27 Duane Allman 0.82%
交通事故によって24歳という若さでこの世を去った伝説のスライドギターマスター、デュアンオールマン。かつてエリッククラプトンが「今までR&Bのレコードで、これほど優れたロックギターの演奏を聴いたことがない」とデュアンオールマンの演奏を称賛した。
おすすめ曲:Layla (Derek And The Dominos)
26 Steve Vai 0.86%
バークリー音大出身であり、フランクザッパ門下生だったこともあり、圧倒的な超絶テクニシャンでありながら、エキセントリックで変態的ユーモアセンスを併せ持つギタリスト、スティーヴヴァイ。もう誰も到達できない高みにまで達した究極の存在。
おすすめ曲:Erotic Nightmares
25 Gary Moore 0.9%
日本でも絶大な人気を誇るランディーローズやマイケルシェンカーと並び、80年代前半の三大ギターヒーローの一人、ゲイリームーア。泣きのギターの第一人者と呼ばれた国宝級ギタリスト。今回のローリングストーン誌の偉大なギタリスト250では、彼がランク外だったことに、SNSでは批判が殺到した。
おすすめ曲:Parisienne Walkways
24 Robert Fripp 0.9%
イギリスを代表するプログレッシヴロックバンド、キングクリムゾンのギタリスト兼リーダー、ロバートフリップ。ジャズやクラシックからの影響も強く、緻密で計算された理論的かつテクニカルな演奏スタイル。1日8時間~12時間の練習を欠かさなかったというストイックな姿勢の通り、正確無比なピッキングやフィンガリング、複雑な変拍子を駆使した、まるでマシーンのようなプレイが特徴のロック界きっての完璧主義者。
おすすめ曲:21st Century Schizoid Man
23 George Benson 0.9%
間違いなくウェスモンゴメリー以降の黒人ギタリストの最高峰、ジョージベンソン。更にベンソンの場合は歌えるのだから、まさにジャズ史上最高の二刀流ミュージシャンの一人。ベンソンズ・チルドレンという言葉が生まれるほど、次世代のギタリストたちに与えた影響力は絶大。
おすすめ曲:Breezin'
22 B.B. King 0.9%
「キング・オブ・ブルース」とも称されるブルース界の巨人、BBキング。ブルースをアメリカのメインストリームへと押し上げ、全世界にブルースを広めた最大の功労者の一人。彼最大の功績は、伝統を守りつつも、ソウルやファンク、ジャズ、ロックやポップスなどの要素を貪欲に取り入れ、常に時代を反映し、現代ブルースを更新してきたことに尽きる。
おすすめ曲:The Thrill Is Gone
21 Charlie Christian 0.9%
ジャズ界に革命を起こした伝説のギタリスト、チャーリークリスチャン。ギターという楽器を、それまでのリズム楽器からソロ楽器へと変革をもたらした代表的イノヴェーターの一人。モダンジャズ時代に彼から影響を受けていないギタリストは皆無に等しいくらい、絶大な支持を得るジャズジャイアンツ。
おすすめ曲:Swing to Bop
20 John Mclaughlin 0.94%
マイルスデイビスの片腕としてジャズの歴史を変えた男、ジョンマクラフリン。マハビシュヌオーケストラによって全世界のギター小僧を驚かせた。あのジェフベックに多大な影響を与えたことも、彼の偉大さを物語っている。
おすすめ曲:Birds of Fire
19 David Gilmour 1.07%
史上最も商業的成功を収めたプログレッシヴロックバンド、ピンクフロイドのギタリスト兼ボーカリスト、デヴィッドギルモア。決して技巧派ではなく派手さもないが、長尺のギターソロを全く飽きさせない叙情性に富んだメロディセンスと空間系サウンドメイキングは、壮大かつ幻想的な唯一無二の世界観を確立した。
おすすめ曲:Comfortably Numb
18 Pat Martino 1.07%
今だ語り継がれる「Sunny」での延々と続く速弾き弾丸ソロは、ジャズギター界に衝撃を与えた。1976年には、パットマルティーノの代表的名盤である3作品を、たったの2週間で録音したという逸話も残っている。その後マルティーノは過去の記憶を無くし記憶障害となったが、十数年後に奇跡の復活を果たす。
おすすめ曲:Sunny
17 Joe Pass 1.07%
ジャズギター界のヴァーチュオーソ、ジョーパス。ベースラインとコードとメロディーを同時進行し、更にアドリブソロを入れるという、それまでの常識を覆す超絶技巧でソロギターの可能性を大きく押し上げた最大の功労者の一人。
おすすめ曲:Night And Day
16 Paco de Lucia 1.23%
フラメンコ史上最高のギタリスト、パコデルシア。フラメンコのみならずジャズの世界でも活躍。アルディメオラとジョンマクラフリンという超絶技巧のギタリスト3人によるスーパーギタートリオで、世界のギター小僧たちを虜にし、一大センセーションを巻き起こした。2014年には彼の生涯を描いたドキュメンタリー映画も公開された。
おすすめ曲:Entre Dos Aguas
15 Andres Segovia 1.23%
現代クラシックギター奏法の父、アンドレスセゴビア。それまでのギターという楽器の立ち位置を、ピアノやヴァイオリンのようにコンサートホールで演奏する芸術性の高い独奏楽器へと引き上げた最大の功労者の一人。氏の名前を冠した国際的ギターコンクールもある。
おすすめ曲:Sevilla (Albeniz)
14 Randy Rhoads 1.27%
飛行機墜落事故により25歳という若さでこの世をさった天才ギタリスト、ランディローズ。日本でも絶大な人気を誇るマイケルシェンカーやゲイリームーアと並ぶ、80年代前半の三大ギターヒーローの一人。2022年には彼の生涯を描いたドキュメンタリー映画も公開された。
おすすめ曲:Crazy Train
13 Yngwie Malmsteen 1.31%
80年代の速弾きギターブームの火付け役ともいうべき、ヘヴィメタルシーンに革命をもたらしたネオクラシカルの立役者にして速弾きの帝王、イングヴェイマルムスティーン。今回のローリングストーン誌の偉大なギタリスト250では、彼がランク外だったことに、SNSでは批判が殺到した。
おすすめ曲:You Don't Remember, I'll Never Forget
12 Michael Schenker 1.31%
日本でも絶大な人気を誇るランディーローズやゲイリームーアと並ぶ、80年代前半の三大ギターヒーローの一人、マイケルシェンカー。弱冠14歳でスコーピオンズに参加し、UFOでその名を世界に知らしめ、自らのバンド、マイケルシェンカーグループで「神」となった。白黒のフライングVは彼のトレードマーク。
おすすめ曲:Into The Arena
11 Jim Hall 1.35%
かつてピアノはビルエバンス、ギターはジムホールと形容されたほど、日本人に愛された人気ジャズギタリスト。パットメセニーやジョンスコフィールド、ビルフリゼール、カートローゼンウィンケル等、現代ジャズの中心人物たちに多大な影響を与えたことから「現代ジャズギターの父」と呼ばれる。
おすすめ曲:Without A Song (Sonny Rollins Quartet)
10 Django Reinhardt 1.56%
かつてジャズギターの開祖と言われたチャーリークリスチャンよりも遥か前からギターを主役とした即興演奏を行っていた。たった一度の渡米によりジャズの歴史を変えたマヌーシュジャズ(ジプシースウィング)の生みの親、ジャンゴラインハルト。火事で手に大やけどを負い、たった2本の指だけで弾いた超絶技巧は今だ信じがたい伝説である。数々の映画や自伝も出版された。
おすすめ曲:Minor Swing
9 Allan Holdsworth 1.89%
かつてエディヴァンヘイレンやフランクザッパが賞賛したように、世界トップギタリストたちが認めた、まさにミュージシャンズミュージシャンの最高峰、アランホールズワース。かつてインタビューで「僕の音楽はジャズであるけど、リスナーにそうとは気づかれていない」と語った通り、ある意味、早すぎたジャズギタリストと呼びたい。生前最後に共演したのが、現代ジャズの皇帝カートローゼンウィンケルだったのも感慨深い。
今回のローリングストーン誌の偉大なギタリスト250では、彼がランク外だったことに、SNSでは批判が殺到したが、しかし、ちゃんとギター好きが正当に評価すれば、本来この順位は当然の結果だろう。
おすすめ曲:City Nights
8 Jimmy Page 2.1%
ロック界の頂点に君臨した王者レッドツェッペリンのギタリスト兼コンポーザー、ジミーペイジ。ハードロックの模範となるスタイルを作り上げたその功績と後世に与えた影響力は計り知れない。ロック史上屈指のリフメーカーとしての天才ぶりと共に、ブリティッシュトラッド色の濃いアコースティックギターの奥深いテクニックにも注目してほしい。
おすすめ曲:Heartbreaker
7 Ritchie Blackmore 2.47%
日本のギター小僧にとって、最もギターヒーロー像に相応しいのはこの人だろう。ディープパープルとレインボーという2大ハードロックバンドの創設メンバー、リッチーブラックモア。名ギターリフでお馴染み彼の代表曲「Smoke on the Water」は、世界各国の楽器店で試奏禁止の貼り紙が貼られたという都市伝説もあるくらい、世界中のギター小僧は必ず弾いた大定番曲。
おすすめ曲:Highway Star
6 Wes Montgomery 2.59%
かつて史上最も偉大なジャズギタリストの常に一位を独占してきたウェスモンゴメリー。それまでのモダンジャズ時代には、ギターという楽器は影の薄い楽器だったが、彼の登場により、管楽器にも負けないインパクトで主役の座に躍り出た。彼の真骨頂であるオクターブ奏法は、現在でもジャズギター演奏の定番となっている。
おすすめ曲:Four On Six
5 Eric Clapton 2.63%
今回のローリングストーン誌のランキングでは35位という誰もが目を疑う結果だったエリッククラプトン。クラプトンを語るときに「ブルース・コンプレックス」という言葉で片付ける人もいる。しかし今となっては、史上最もブルースを世界に広めた最大の功労者であり、史上最も売れたブルースマンであり、結果的に、史上最も偉大なブルースギタリストとなったと断言したい。彼最大の功績は、白人でもブルースはできるんだと証明したことに尽きる。
おすすめ曲:Crossroads
4 Pat Metheny 3.04%
20度のグラミー受賞歴を誇る現代ジャズの中心人物にして、マイルス以降最大のジャズジャイアンツ、パットメセニー。かつてメセニーは「ジャズにおける唯一の伝統は、常に新しいものを取り入れて進化し続けてきたこと」と語ったように、決して先人たちが作った道筋をただなぞることが伝統ではなく、常に挑戦し続けるその姿勢が、結局はジャズの歴史を変え、音楽の歴史を変えてきたのだと証明してくれた。
おすすめ曲:Have You Heard
3 Edward Van Halen 3.79%
あのジェフベックをして「ロックギターの歴史を変えたのは、ジミヘンとエディヴァンヘイレンだ」と言わしめた。まさにジミヘン登場以来最大の革命的ギターヒーロー、エドワードヴァンヘイレン。当時エディから影響を受けないギタリストは皆無に等しいほど、世界中で巻き起こったへヴィメタルブームを牽引し、その頂点に君臨した。エディの真骨頂であるライトハンド(タッピング)奏法は世界中のギター小僧を虜にし、今や一般化するまでに至った。ロック史上最も有名なギターデザインと言える赤白黒のフランケンシュタインはエディのトレードマーク。彼がここまで偉大なギタリストとして支持される一番の要因は、革新的ギタープレイと同時にポピュラリティーを持ち合わせていたからに他ならない。
おすすめ曲:Eruption
2 Jimi Hendrix 7.12%
過去の様々なギタリストのランキングは、ほぼジミヘンのためにあるのでは?と言っても過言ではないほど、常にぶっちぎりの独壇場だった、誰もが認める史上最強のギタリスト、ジミヘンドリックス。デビューから活動期間は僅か4年ほどにも関わらず、今だ誰も到達することの出来ない高みに達していた。それまでの常識を打ち破る革新的な演奏技術やエフェクト処理によるサウンドメイキングなど、ギターという楽器の可能性を大きく飛躍させた史上最大の功労者であり、結果的に後のギター音楽の歴史を大きく変えた。そして数々の過激なパフォーマンスや楽曲の神秘性も含め、その全てが異次元過ぎることから、まるで「宇宙人?」とか「未来からやってきた?」と呼ばれるのも無理はない。ジャズ界の巨匠マイルスデイビスに「俺がやりたかった音楽はこれだ」と言わせるほど、ロック界のみならず、ジャズの歴史も変えたのだから。
おすすめ曲:Little Wing
1 Jeff Beck 7.45%
なんと第1位はこの人、ジェフベック!ついに歴史が動きましたね。かなり3位と2位の得票差にも開きがあって予想外でしたが、更にジェフベックがジミヘンを抜いたのも驚きの結果でした。もしかしたら今年2023年に惜しくもジェフベックが亡くなってしまったのも、この投票結果に影響したのかもしれません。しかし、見方を変えれば、改めてジェフベックを聴き返すことで再評価に繋がったとも言えるでしょうか。いつもジェフベックを語る時に、相場は決まって「Blow by Blow」と「Wired」を取り上げる人も多いですが、逆に、その2枚でジェフベックに対する評価が止まっていたら、この結果にはなっていなかったんじゃないかと思います。なぜならジェフベックとは、死ぬまで進化の歩みを止めなかったギタリストなのだから。そういう意味では、晩年のジェフベックの演奏を聴けば、その評価は更に違うものになるのは間違いないし、ある意味、ジミヘンを超える結果になっても決して不思議ではないような気がします。それだけ、本当のギター好きが選ぶことで、あるいは、ジェフベックの晩年を知るギター通が選ぶことで、ギタリストとしての正当な評価がランキング結果に反映されたのだと思います。何より、ジミヘンのフォロアーは沢山いるけど、晩年のジェフベックのギタースタイルを継承できるギタリストは今だ一人も出てきていないことが、その偉大さを物語ってますよね。
ジェフベックといえば、伝説の英国ロックバンド、ヤードバーズの出身であり、同グループ出身のエリッククラプトンとジミーペイジと共に、日本では三大ギタリストと呼ばれた。ハードロックの先駆けとも言える「Truth」や「Beck-Ola」、黒人音楽に接近した「Rough And Ready」や「Jeff Beck Group」、クリームを超えたスーパートリオ「Beck, Bogert & Appice」、そしてフュージョンの金字塔「Blow by Blow」や「Wired」など、いまさら語る必要もないほどお馴染みの名盤が揃う。がしかし、更にジェフベックのギタリストとしての凄みを味わいたい人は、この先の、特にピック弾きから指弾きに切り替えて以降のジェフベックこそ聴いてもらいたい。かつてジェフベックは「ピックよりも、指で弾く方が、感情を直接弦に伝えられるから、色んな音色を出すこともできるし、プレイの幅も広がる」と語ったように、ギタリストとしての表現力は更に飛躍していった。
1989年発表のアルバム「Guitar Shop」に収録の「Where Were You」でのハーモニクス&アーミングによる超絶技巧は、数多くの一流ギタリストたちが口を揃えて史上最も美しいギター曲と称した。1999年発表のアルバム「Who Else!」リリース時のインタビューでジェフベックは「10年前よりも自分のことを上手くギターで表現できるようになった」という(冷静に聞くと)ある意味とんでもない発言をし、デジタル3部作の最終章「Jeff」で頂点を極めた前人未到の表現を手に入れた。かと思えば、「Emotion & Commotion」ではオーケストラをバックに極上スタンダードを披露する。極め付けは「Performing This Week... Live At Ronnie Scott's」でのキャリア集大成とも言える圧巻のライブパフォーマンスは、入門にも最適かつ、全てのギターファンへ捧げたい。
おすすめ曲:Goodbye Pork Pie Hat ~ Brush With The Blues
ランキング結果を振り返り。かつて、ここまで総合的なランキングはなかったように思います。例えば、ローリングストーン誌をはじめ、ギターマガジン、ヤングギター誌、プレイヤー誌、BURRN!、rockin'on、レコードコレクターズやミュージックマガジン、CROSSBEATなどの各雑誌、みのミュージック等のYoutubeやサイトやブログなども含め...いずれのランキングも、ジャズ系やクラシック系が皆無だったり、意外とハードロック系やメタル系が除外されていたり、日本人ギタリストが除外されていたり、ということも多々ありましたが、今回のランキングは、新旧ジャンル国籍問わず、史上最もバランスの取れたオールジャンルの総合的かつ順当なランキング結果となったと思います。特にジャズ系ギタリストが、ここまで上位に食い込むランキングは、かつて見たことがありませんよね?それだけ本当にギター好きが選ぶと、こういう結果になる、これが現実なんだ、ということがわかったような気がします。まさに「ギター好きが選ぶ歴史上最も偉大なギタリスト」という名に相応しいランキング結果となりました。そういう意味でも、一人でも多くのギターファンが納得できるランキングに、大きく前進できたと思っております。
ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ご覧いただき、ありがとうございました!
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